2013年4月13日

■ 第二回電王戦第四局

電王戦第四局は相入玉の将棋となり、持将棋引き分けに。
将棋の駒は基本的に前へ進むようにできてるので、お互いに玉が相手陣まで進むと詰ますことが実質不可能になってしまうのですが、そんな時のために持将棋というルールがあります。
これは小駒を1点、大駒を5点として持ち点を数え、その多寡によって対局になんらかの決着をつけるというものなのですが、こうなると目的が相手の玉を詰ますことから、駒を取って(あるいは取られないようにして)点数を取りにいくことへとシフトすることになります。途中でゲームの性質が変化するわけですね。これがコンピュータには難しい。実際、もう互いに玉が寄らなくなってからのPuellaαの指し手は素人目にもかなり疑問でした。
とはいえ、あれだけ劣勢のところから指し続けるのは心中相当なものがあったのだと思います。終局後、塚田九段の目に光るものがありましたが、見てるこちらも思わず胸が熱くなりました。