2012年10月4日

■ 第60期王座戦第4局

第60期王座戦第4局は千日手指し直しの末に羽生挑戦者が勝利し、王座を奪還しました。
いやー、それにしてもすごい戦いでした。まず二手目の32飛からびっくりさせられたわけですが、終盤の鬼手66銀とかもう何が起きたのかと。
そこから千日手になって、指し直し局の終局はなんと日付も変わった午前2時過ぎ。王座戦はそんなに持ち時間も長くないタイトル戦なのですが、まさかここまでの死闘になろうとは。
指し直し局も矢倉の熱戦で、最後はまさに弓折れ矢尽きたという感じの決着でした。将棋は情念のゲーム、というのは郷田棋王の言葉だったと思いますが、両者の勝負にかける思いが盤上にあらわれた対局だったと思います。
これだけの勝負を見ることができた幸運に感謝しつつ、途中だったハンドブックシリーズをきちんとやり通したいと思います。