2016年3月19日

■ 第65期王将戦 第六局

第65期王将戦は郷田王将の防衛となりました。
先手が先に攻めて駒得になりましたが、勝ったのは後手。
38手目の局面など見るとお互いの攻めの形はほぼ一緒で、玉の囲いが後手のほうがひとつ端に寄っていて、先手は端歩をひとつ突いています。
ほとんど同じ陣形からほんの僅かの違いや一手の損得で勝敗が分かれるというのが将棋の面白さでもあり、難しさですね。
トップ棋士として長く活躍されてきた郷田王将ですが、意外にもタイトル戦の防衛はこれが初。
今期は順位戦でA級から陥落するという苦難もありましたが、終わり良ければということでこの王将戦防衛を来期の活躍に繋げていってほしいと思います。