2013年5月31日

■ 第71期名人戦

第71期名人戦第五局、後手番の森内名人が勝って4-1で防衛を決めました。
相矢倉で先手指せるとされている定跡の進行だったのですが、森内名人が新手を出してそこから徐々に後手良しに。
今局も含めて、途中で手にした僅かなリードを確実に勝ちに繋げ、逆転を許さない名人の堅実な指し回しが光ったシリーズだったと思います。
取られそうだった桂が25へタダのところに飛んで、そこから成桂になって銀を取るんだからすごいですね。86歩からの継ぎ歩と垂れ歩もなんというか王道な攻めで、最後は金を取らせて飛車を成り込む鮮やかな寄せ。勝ち将棋鬼のごとしと言いますが、将棋はこうやって勝つんですよという見本のような感じでした。