2012年6月6日

百戦錬磨の羽生二冠に新進気鋭の若手(イケメン)中村太地六段が挑む、第83期棋聖戦が開幕しました。
戦型は大方の予想通り横歩取りに。序盤早々飛車切りに踏み込んでなお混沌とした形勢というのが恐ろしいですね。お互いに薄い玉で大駒が飛び交う、横歩らしいスリリングな展開でした。解説の広瀬七段が横歩取りは形勢判断が難しい戦型だと言っていたのもむべなるかな、という感じです。
終盤は後手良しになったかと思ったのですが、持ち時間が切迫する中で一瞬の逆転機を逃さず羽生棋聖が勝ちに。こういったところは経験の差があらわれたのかもしれません。
ともあれこれで硬さもとれるでしょうし、次局は挑戦者の巻き返しに期待したいと思います。