2012年6月13日

名人戦もついに決着しました。
ここまで全て先手が勝ち、交互に星を取り合ってきた今期の番勝負ですが、ここにきてついに後手の森内名人が勝利。名人位の防衛を決めました。
角換わりからの新工夫や終盤の正確な寄せなど見所の多かった今局ですが、盤外でも佐藤先生と橋本先生のゆるーい掛け合いとかニコ生の渡辺竜王による解説とか色々面白かったです。昨日と今日でえらく雰囲気の違った佐藤先生ですが、橋本先生が解説中にさりげなく「ここで桂(かつらを)取って…」とイジって佐藤先生が「いや桂(けい)って読むんですよ」と返したりとか。あとちょっと前のNHK杯戦での対局者インタビューのネタとかもえらくイジられてましたね。今回の立会人が豊島六段だったのはもうなんかの運命としか。
それにしても、シリーズ全体としてはやはり名人の強さが際立った感じでしょうか。重厚な将棋が多く、鉄板流とも称される森内将棋の真髄が出た今期だったと思います。