2012年5月10日

第70期名人戦もはや第3局。
再びの矢倉戦ですが、第1局とは異なり急戦矢倉となりました。
この二人の対局は先手番の勝率が非常に高いそうですが、今局も先手番の森内名人が鉄板流の名にふさわしい手堅い指しまわしを見せ、最後は後手玉を即詰みに討ち取って勝利しました。
しかし中盤からずっと苦しい展開が続いていた中、ぎりぎりのところで決定打を与えずに指し続ける羽生挑戦者の精神力も凄まじいですね。ニコニコ生放送の解説で加藤一二三九段が大山康晴先生と羽生挑戦者を逆転勝利の多い棋士としてあげていましたが、こういった粘り強さがその秘訣なのかもしれません。
ともあれ、これで星勘定は2-1で森内名人がひとつ白星先行。このまま交互に取り合う展開になるのか、あるいはどちらかが相手の先手番をブレイクするのか。
次局は5月22日~23日に、静岡県静岡市で開催されます。