2015年8月29日

第56期王位戦は第五局、羽生王位が勝って4勝1敗で防衛を決めました。
今局は角換わりから先手の広瀬八段挑戦者が一時期かなり後手玉に迫りましたが、そこから羽生王位が逆転で最後は飛車の押し売りからの華麗な寄せで勝利。
今にも寄りそうだった後手玉が寄らず、逆に金銀三枚残っていて相手の大駒も押さえ込んでいる先手の玉が鮮やかに寄せられていくのはなんだか恐ろしいものを見ているような気がしました。
次の王座戦は9月2日から、今度は羽生王座に佐藤天彦八段が挑戦。今期は棋聖戦で豊島七段を退けた羽生名人ですが、三たび立て続けに若手の挑戦を受けることに。
ここまで次々と新鋭の挑戦を跳ね返してきた羽生王座に佐藤挑戦者がどのような戦いを見せるのか、やはりこの二人の対局で楽しみというか、見たいのは横歩取りですね。ぜひ期待したいと思います。