
第62期王将戦の開幕局は相掛かりの戦型となり、先に馬を作って先攻する形になった挑戦者の渡辺竜王が勝ちきって白星スタートとなりました。
途中かなり後手が良いかと思ってたのですが、感想戦ではどうやら先手にも勝ちがあったようで、ほえーと驚くやら感心するやら。
一見すると悲観してしまいそうな局面でもあきらめることなく最善手を追い求める佐藤王将の闘志はすごいですね。去年の大和証券杯では二度のクリックミスにもめげずに勝ってましたし。トッププロに共通する資質として気持ちの切り替えの早さというか、悪手を引きずらないということがあると思うのですが、佐藤王将は特にそういった精神力の強靱さが抜きん出ている気がします。
一方で優勢なところから緩めずにきっちり決める挑戦者もさすが。ああいうところから逆転負けしないのが強い人の強いたる所以なんだなぁ、と。
先日行われた第38期棋王戦の挑戦者決定戦は渡辺竜王が勝ち、郷田棋王への挑戦を決めました。
新年早々から熱戦となり、年末年始しばらく対局がなく観戦から遠ざかっていたこちらとしては大いに渇を癒すこととなったわけですが、番勝負もさらなる盛り上がりを期待したいです。
どちらもトップ棋士としてもう何年も活躍してる二人ですが、意外と対局数が少ないんですね。おそらくは全局相居飛車の将棋になると思うのですが、果たして。
棋王戦は第二局の対局場が金沢なので、機会があれば大盤解説も見に行きたいと思います。