
球春到来。
今年は開幕に先がけてWBCとかありましたが、あっちはあれで面白いんだけどやっぱりどこかお祭り感というか本番じゃない感じがあるわけで、こうしてシーズンがはじまってようやく本格的に野球の季節が来たなと感じます。
棋王戦は挑戦者の渡辺竜王が3-1で制して自身初の三冠に。
個人的には郷田先生を応援していたのでちょっと残念です(棋王の揮毫入り扇子とか持ってたりします)が、ここ最近の渡辺竜王は本当に充実した将棋が続いてますね。昨夏に王座戦で初の失冠を喫しましたが、そこから崩れることなくかえって強靱さが出てきたような気がします。今期はNHK杯も制しましたし、最優秀棋士賞の筆頭候補なのは間違いないところ。来期はさらに活躍を重ねていくのか、あるいは羽生世代の再逆襲があるのか、はたまた新たな若手が出てくるのか。
■ 第62期王将戦第5局
第62期王将戦が決着。
あんな細そうな攻めを繋げてしまうのはさすが竜王。攻めの銀と守りの銀が交換になって、53の金や73の銀も働きが悪いので後手苦しいかと思ってたのですが、歩の少ない先手は駒を渡さずに攻めるのが難しく、豊富な持ち駒がありながらもうまく後手玉に迫る手段がないという。ぎりぎりの攻防を見切って、最後の寄せも鮮やかでした。
息つく間もなく次は棋王戦の第3局。二冠になった渡辺竜王が勢いに乗って連勝するのか、それとも郷田棋王が跳ね返すのか。戦型も、はたして二手目は84歩なのか34歩なのか、注目したいところ。
■ 将棋界の一番長い日
昨日はA級順位戦最終局の一斉対局、いわゆる「将棋界の一番長い日」でした。
どの対局もさすがに内容が濃く、また様々なドラマが生まれた一日だったと思います。深浦先生がついにA級残留を果たしたりとか。
それにしても最終日の羽生さんは鬼のような強さですね。勝てば残留の目があった橋本八段でしたが、もう相手が悪かったとしか。
でもハッシーまだ若いですし、今季の行方先生みたいに捲土重来を期待したいと思います。