
■ 第62期王将戦第5局
第62期王将戦が決着。
あんな細そうな攻めを繋げてしまうのはさすが竜王。攻めの銀と守りの銀が交換になって、53の金や73の銀も働きが悪いので後手苦しいかと思ってたのですが、歩の少ない先手は駒を渡さずに攻めるのが難しく、豊富な持ち駒がありながらもうまく後手玉に迫る手段がないという。ぎりぎりの攻防を見切って、最後の寄せも鮮やかでした。
息つく間もなく次は棋王戦の第3局。二冠になった渡辺竜王が勢いに乗って連勝するのか、それとも郷田棋王が跳ね返すのか。戦型も、はたして二手目は84歩なのか34歩なのか、注目したいところ。
■ 将棋界の一番長い日
昨日はA級順位戦最終局の一斉対局、いわゆる「将棋界の一番長い日」でした。
どの対局もさすがに内容が濃く、また様々なドラマが生まれた一日だったと思います。深浦先生がついにA級残留を果たしたりとか。
それにしても最終日の羽生さんは鬼のような強さですね。勝てば残留の目があった橋本八段でしたが、もう相手が悪かったとしか。
でもハッシーまだ若いですし、今季の行方先生みたいに捲土重来を期待したいと思います。
■ 第38期棋王戦第2局
今日は棋王戦第二局、金沢対局でした。
大盤解説見に行きたいと思っていたのですが、予定が空けられず断念。
将棋は郷田棋王の二手目34歩から横歩取りに。郷田棋王は84歩が多かったので、意外な出だしでした。同じく二手目84歩をメインにしていた挑戦者の渡辺竜王もここしばらくは二手目84歩から横歩取りを選ぶことが増えていますし、角換わりや相矢倉では後手が苦しいというのが近頃の共通認識なのかもしれません。
それにしてもやっぱり横歩取りは恐い戦型だなぁ。お互い玉が薄いのであちこちにすぐ詰む変化がてんこもりで、自分のような初級者だと詰めろに気づかずさっくり頓死しそう。